世界の一つ と 寂しがりやの神様





 ありがとうの手紙
               〜たくさんのありがとう〜








リュカに手紙をもらったネスは、一人『終点』へ来ていた。

一つの手紙を携えて。




「マスター! クレイジー! いるー?」

「どうした」




いつの間にいたのか、ネスが後ろを振り返るとそこには巨大な両手が浮かんでいた。

笑顔のネスに向かって、マスターが口を開く。




「どうだ、『手紙』の状況は?」

「みんな、普段は言えない人もたくさん書いてるみたいだよ。やってよかったんじゃない? この企画」

「ネスももらえたか?」

「もちろん! 普段の行いがいいからね」




悪戯っぽくクレイジーに向かって笑いかけたネスは、手にした手紙を二人に向かって差し出した。




「それは……?」

「手紙。僕から『神様』に」




みんなの代表ってことで。

そういって笑いかけるネスの手から、マスターとクレイジーは手紙を受け取った。

二人の体に比べれば、とてもとても小さいその手紙は、

それでも、あたたかいものだった。




「「……あぁ、ありがとう」」




























マスターとクレイジーへ



あまりたくさんのことを書いても仕方ないと思うけど、

本当にありがとう。

君たちのおかげで僕達はここに居られるわけだし、

たくさんの仲間に出会えた。

もちろん二人も、僕たちの大切な仲間だよ。

だから、もう寂しいなんていわないでね。

本当に、ありがとう!!



ネス











































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