小さなお猿さん と 大きなゴリラさん
ありがとうの手紙
〜たくさんのありがとう〜
ディディーがフォックス達とじゃれあっていると、部屋の扉が荒々しく叩かれた。
何事かと構えるフォックスとファルコだったが、ディディーだけは嬉しそうに扉へ向かう。
「ドンキー!」
「やっぱりここか、ディディー。探した」
「なんだ、ドンキーか」
「お前もうちょっと、おとなしくノックできないのかよ;」
「あぁ、わるい」
侘びの言葉もそこそこに、ドンキーもバナナを取り出す。
ディディーのバナナと同様、その何本かの皮に文字が書いてある。
「これ、ディディーに。あの時はありがとな」
「オイラに? ありがとう!」
((……思考回路が同じだな))
何も書いていないバナナを選んで、早速食べ始めるディディーを見て、フォックスとファルコは同じことを思った。
あの時は
フィギュアにされたオレを
助けてくれて
ありがとう、ディディー
DK
Top