蒼い騎士 と 蒼い王子
ありがとうの手紙
〜たくさんのありがとう〜
用事も済んだことだし、食堂に行って紅茶でも飲もう。
そう思いたち、メタナイトは食堂への角を曲がった。
その瞬間、目の前は青色に覆われた。
「うわっ」
「あ、ごめんメタナイト」
ぶつかった相手が、コロンと転がったメタナイトを抱えあげる。
マルスだ。
「いや、こちらこそ悪かった」
「大丈夫? けがはない?」
「大丈夫だ」
心配そうに見ていたマルスだったが、怪我のないことを確認するとにっこり笑った。
そしてメタナイトを抱えているのとは逆の手で、鎧の間から紙を取り出す。
「それなら良かった。はい、コレ、僕から君に」
「それは……」
「ありがとうの手紙。君とアイクに、同じものを」
マルスに抱えられた状態のまま、封筒から出した、二つ折りにされた手紙を開いた。
メタナイト、アイク
タブーの一件では、二人にはとてもお世話になりました。
本当にありがとう。
はじめは剣を交えたメタナイトだけど、二人して囲まれた時には本当に心強かった。
それに、アイクのおかげで新たな亜空爆弾が爆発せずに済んだんだ。
旅の間も、二人がいてくれたからあんなに頑張れたよ。
だから、本当にありがとう。
マルスより
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