蒼い剣士 と 蒼い剣士 と 緑の剣士





 ありがとうの手紙
               〜たくさんのありがとう〜








食堂へメタナイトを送り届けたマルスは、ロビーにアイクがいるのを発見した。

何かを手にして、きょろきょろしている。




(さては手紙だな)

「アイク! ちょうど良かった」

「ん、マルス」




マルスの姿を認めると、アイクが歩み寄ってきた。

その表情は、少しほっとしたように見える。




「良かった、見つかった」

「え、その手紙、僕にかい?」

「そうだ」




その一見、無愛想な態度とは裏腹に、手紙の封筒には力強いながらも繊細な文字が並んでいる。

少し意外に思いながらも、マルスも手紙を取り出した。




「どうもありがとう。僕からも、アイクにお手紙」

「あぁ、ありがとう。ところでリンクは何処にいるか知らないか?」

「リンク? いや、食後は見てないけど……」

「二人して何してんだ?」




噂をすれば、とはこのこと。

よっと、片手を挙げて二人のもとに現れたのは、間違いなくリンクその人だった。

仲良し二人相手のため、いつも使っている敬語ではない。




「いたよ、リンク」

「あぁ、ちょうど良かった」

「え、なになに? 俺なんかした?」

「そうじゃない。コレ」




先程マルスに渡したものと同じものを、リンクへ差し出す。

マルスのものと違うのは、その繊細な文字が『リンク』と綴られていることだ。




「え、マジで? ありがとうアイク」

「いや。……悪いが、中身はマルスに書いたものと同じだ」

「いや、とても嬉しいよ」




笑顔になったマルスとリンクは、二人同時にその手紙を開いた。




























マルスへ/リンクへ



いつも剣の修行に付き合ってもらって、すまない。

ありがとな。

二人からもらえるアドバイスは、本当に為になる。

これからもよろしくな。



アイク











































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