森の剣士 と 空の狐
ありがとうの手紙
〜たくさんのありがとう〜
「そういえば、リンクは誰にあげたんだい?」
「それは内緒」
手紙を封筒にしまいながら、少し笑ったリンクは手紙の行方に思いを馳せる。
「ん? 手紙?」
ものが乱雑に転がっている部屋の、様々なものが積まれた机の上に、見慣れないものがある。
その散らかった部屋に似つかわしい、白色の封筒だ。
繊細で綺麗な筆跡で、『フォックスさんへ』と書かれてある。
「この字はリンクだな」
何か用事だろうかと、その手紙を開く。
そこには、封筒と同じように繊細で綺麗な文字がたくさん並んでいた。
フォックスさんへ
こういう形でお手紙を書くのは初めてですね。
あなたには、マスターとの戦いの時から本当にお世話になりました。
そういえば、あの時壊れてしまったアーウィンは直せてもらえましたか?
あの時も、それからも、いつもあなたに頼ってばかりでしたね。
すいません。でも、本当にありがとう御座いました。
また何か、お世話になることがあるかもしれません。
そのときはまた、よろしくお願いしますね。
リンク
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