二周年記念
胡蝶の夢
桜の花が綺麗だ。
目の前に一本だけ立っている桜の樹は満開を迎え、時おり吹く風に花びらを散らしている。
手にした招待状の目的地は、その奥にある大きな屋敷。
少々予定の時間よりも早く着いてしまったが、中で待たせてもらうことにしよう。
その大きな両開きの扉に、手をかけた。
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