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ノベルゲーム
夏の夜の華
「そうだ!僕ヨーヨー釣りに行きたいんだよね!いいかな?」
「ボクは別に構わないですよ」
「全然大丈夫!じゃあまずはヨーヨー釣りから。レッツゴー!」
三人はヨーヨー釣りの出店まで並んで歩く。
幸いにして、出店自体はさして遠くにあるわけではなかった。
「あ、あった」
「でも、かなり並んでますよね、コレ;」
「うぅーん、つべこべ言ってても仕方ないよ! さっさと並んじまおう!!」
小さな子供達の長い列に、三人も一緒に並ぶ。
約20分程すると、彼らの番が来た。
「三人分お願い!!」
「一回50円だよ。三人で150円ね」
「はい」
「あ、それとたくさん取っても持ち帰れるのは3つまで。取れなくても一つはあげるよ」
「よっし! たくさん取るぞー!!」
「……緑色の坊ちゃん、おじさんの話、聞いてたかい?
呆れた顔をするおじさんを無視して、ネスとトゥーンリンクがヨーヨー釣りを始めた。
リュカだけが、おじさんに苦笑いを返した。
三人はそれぞれ水中に意識を向ける。
手ごろなヨーヨーを見つけたのか、リュカとトゥーンリンクがこよりを水中に入れた。
だが取っ手となる輪っかに引っ掛け、引き上げようとした所でこよりが切れてしまった。
「「あぁー!!」」
「二人とも下手くそー」
笑いながら言うネスも、こよりを水中に入れる。
不思議なことに、それは切れることなく一つのヨーヨーを釣り上げた。
「うわぁ。ネスさんすごいですね!」
「紙縒りを水中に入れたままにしとかないのが、一番の秘訣だよ」
「くっそー! 負けたぁ」
尊敬の念を送るリュカに、得意気に話すネス。
その横で、トゥーンリンクは悔しがっている。
結局のところ、ネスはもう一つ取ったところでこよりが切れ、
リュカとトゥーンリンクがそれぞれ一つ、ネスが二つという結果になった。
「あーぁ。もっと欲しかったのになぁ」
「まぁまぁ。それより、次は何処行きます?」
今度はお化け屋敷!
……射的とか?