戦いを見守る目が




一つ




二つ







三つ










 夜蝶
    02






大きなコンピュータの画面にスタジアムの横を落ちていくカービィと
それを見送るマリオが映る。


それを確認したのち、画面下にあるマイクのスイッチを入れる。





「……突入カイシ」











「えっ!?ちょ、何この結果!?何やってるのピンクいのー!?」




薄暗く、広い空間に一人。
中央にある井戸のようなものを覗き込んでいる。




「にしても、この二人凄いなぁ…!!僕もこれ位強くなりたいなぁ」




井戸と思われるものには水がなみなみと湛えられており、
そこに手をつなぐカービィとマリオが映る。



水の中の二人の様子が変わった。



「えっ……?」













「な、何なの!?あれは!」





マリオとカービィが握手を交わすのを見ていたピーチが、
スタジアム上空を見て声を上げる。
その横をゼルダが駆ける。






「せ、戦艦…?」
「あ、れは……メタナイトの…っ!?」




スタジアム上空の空が急変し、そこから巨大な戦艦が出てきた。
艦首には、顔、と思われるものが付いている。



その戦艦の底が開く。






「な、何だ…?」



「黒い、雪……?」





開いた戦艦の底から、黒い綿のような、…雪とも見えるモノが降り注ぐ。









「マリオ!!」
「カービィさん!!」




ピーチがパラソルで、ゼルダがフロルの風でマリオとカービィの元にやってきた。

二人の登場に、唖然といていた二人は我に返る。





「姫っ!?」
「二人ともぉ!!」
「あれは、何なの?」
「…唯事ではありませんわ」




「な、何してるんですかっ!?二人とも!!」
「え?」





特等席から離れた二人に、マリオの声が飛ぶ。
マリオ以外の三人はきょとんとなる。





「危ないですから、お二人は下がっててくださいっ!!」










「……何言ってるのよ?」
「お力添えしますわ。私たちの実力はご存知でしょう」


「それはスマブラでの話!今の俺たちは、もうスマブラメンバーじゃないんですよ!?
 危険ですから、避難してください!!」



「…っ!でもマリオ!!」
「ダメったらダメ!!さっきの試合は特別です!ほら、早く……」






「……もう、そんな時間は無いみたいだよマリオ」





そう言うカービィの前には、床に積もった黒い綿の中から生まれた、兵士のような格好をした生き物がたくさんいる。
それらの目は明らかに彼らを捉えている。





「……先に、一掃だな。その後は避難してくださいよ、お二人とも」





4人は、それぞれ戦闘態勢に入る。


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